KNOWHOWアナフィラキシーショックについて

恐ろしすぎるアナフィラキシーショックについて

厚生労働省の発表によると、年間20～30名がハチに刺されて命を落としています。
そのほとんどが蜂毒アレルギーによって引き起こされた、アナフィラキシーショックによるものです。
蜂毒は反応時間が早く、蜂に刺されてからその多くは約15分以内には症状が出てきます。

症状が早くあらわれるほど重症になることが多く、場合によってはアナフィラキシーショックを起こします。
さらに、アナフィラキシーの症状が出てから心停止までの時間は 15分という報告があり、速やかな治療が必要です。

医療機関から離れた山間部などで蜂に刺された場合は、
救急車の到着までに時間がかかることが多く、
アナフィラキシーショックにより命を落とすリスクがさらに高まるため対策が重要です。

スズメバチやアシナガバチを見かけたら、危険ですので絶対に近寄らないでください。

ハチは巣に近付くものを敵とみなし攻撃してきます。多くの被害が、知らずに巣のついている枝を触ってしまったり、洗濯物についているのに気が付かずに刺激してしまったりして刺されるというケースです。

夏の間は十分に注意し、被害に合わない様にしましょう。

ハチは黒いものに反応します。巣のある可能性がある場所では黒い服は避けましょう。

目や髪の毛を狙って襲いかかってくるといったこともあるため、帽子を被る等の対策をしましょう。

ハチは匂いに敏感です。香水や匂いのキツイ整髪料はハチを刺激します。

また、汗の匂いにも反応するため汗をかいたらこまめに拭き取るなどすると良いでしょう。

ハチは動くものに反応します。もしハチを見かけても暴れたり騒いだりせず、体制を低くしてゆっくり後ずさりするようにしましょう。

ハチの生態を理解せずに無闇に殺虫スプレーなどを巣にかけると、一斉に巣から飛び出してきて攻撃される恐れがあります。ご自分で駆除できるとすれば、5月6月頃のまだ巣の小さい段階です。それを超えた場合は、プロの業者に任せたほうが良いでしょう。

1. 流水で洗う

刺された箇所を爪や指でつまみ、毒を絞り出してください。ハチの毒は水に溶けるため流水で洗います。これを数回繰り返してください。

（※ミツバチの場合は張りが残っているため、毒液が出ないようにピンセットなどでそっと針を抜いてから洗ってください。）
2. 冷やす

刺された箇所を氷や濡れたタオルなどで冷やしてください。
3. 病院に行く

患部を冷やしながらすぐに病院に行ってください。

めまいや寒気、嘔吐・蕁麻疹・動悸・呼吸困難などの症状が現れた場合は、アナフィラキシーショックの可能性があるため、すぐに救急車を呼んでください。